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社会不適合者の社会派ブログ

目指せ!新世代の社会派ブロガー!

「お涙頂戴」をどうにかすべき論~「感動ポルノ」批判の教訓~

時事評論

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皆さんは『24時間テレビ 愛は地球を救う』を見ますか?

ちなみに、私は私も同居している家族も嫌いなので見もしません。

例年はそれで終わりなのですが、NHKで「24時間テレビ」の裏番組で話題になった番組があるので見てみることにしました。

www.youtube.com

話題になったという番組は、NHK Eテレが2016年8月28日に放送した「バリバラ」(19時00分~30分)で、24時間テレビをパロディー化して笑いのめしながら、障害者を「感動」の具とする「感動ポルノ」に障害者自身も含む出演者たちが異を唱えるという番組です。

良い意味で感動がなく笑えるながらもタメになった番組です。イケダハヤトさんの決め言葉を借りれば、「まだ24時間テレビで消耗しているの?」でしょうか。

本番組の趣旨は次のように、「感動ポルノ」というもので障害者が嫌いな言葉でもあります。

こうした「笑い」の要素を織り交ぜながらも、番組全体を貫いていたのは「感動ポルノ」というキーワードだ。自身も骨形成不全症を患いながら、オーストラリアでコメディアンとジャーナリストとして活躍したステラ・ヤングさん(1982~2014年)が唱えたもので、障害者を、非障害者などが感動するための「モノ」として扱うような行為を指す言葉だ。

番組によれば、これら「感動ポルノ」的な障害者の番組について、当の障害者の90%が「嫌い」と答えたという。

(2/3) 「24時間テレビ」は障害者の「感動ポルノ」 裏番組のNHK生「バリバラ」に大反響 : J-CASTニュース

 

 今回の「バリバラ」を見て笑えるながらもタメになった番組と言いましたが、それは障害者問題以外にも「感動ポルノ」がはびこっていると感じたためです。

感動ポルノの定義は、

「障害者を、非障害者などが感動するための「モノ」として扱うような行為」

というものですが、“障害者”を別の言葉に変えれば他の分野においても「感動ポルノ」は成立していると言えます。

その一例としては、災害の被災者を挙げることが出来ます。

以前熊本地震の記事で、熊本地震の被災者に勝手に共感している人々を「善意真理教」と命名しているということを取り上げました。

こういう非常時に善意の押し売りというか、被災者でもないのに被災者の心境に勝手に共感して勝手に代弁する人間が現れることに憤りを覚えます。善意に酔ってる人間は自分は正しいんだと思い込んで理知的に批判や指摘をしてくる人を排除して、周りに安易に共感を求めて信者を作って、
善意という麻薬に酔ってしまいます。端から見れば正しいことをしてるので、彼らを批判するのを普通の人間はためらってしまいます。

オウム、薬害エイズネトウヨからヘイトスピーチ、シールズに至るまで
「善意真理教」の信者は湧いてきてます。そして熊本地震でも善意の振りをした素人がプロの職能を邪魔してるのです。私の知り合いのバンドマンにも、善意真理教にかぶれて公的機関の邪魔をしながらボランティアもどきの行為をしてる奴がいます。
そういう奴が音楽をやってることが、本当に悲しいです。

www.gosen-dojo.com

「 被災者でもないのに被災者の心境に勝手に共感して勝手に代弁する人間が現れることに憤りを覚えます。」とありますが、「24時間テレビ」のような障害者が出てきてけなげに生きる番組をみて感動する人にも同じことが言えます。そしてそのような人の根底には次のような心理があると言えます。

「 障害者でもないのに障害者の心境に勝手に共感して勝手に代弁する」という心理です。勝手に共感するからこそ、「24時間テレビ」のような番組で泣けるわけですしこのような「感動ポルノ」は存続していると言えるのです。

この「 当事者でもないのに当事者の心境に勝手に共感して勝手に代弁する」ことで感動する「感動ポルノ」は、「24時間テレビ」のような障害者に留まらず「お涙頂戴」のコンテンツに多かれ少なかれあるでしょう。

堀江氏の被災地以外での自粛ムードを批判するツイートも以前の記事で掲載しましたが、自粛ムードの根底もこんなに被災者たちは辛いのに私たちも頑張ろう・苦しもうという「感動ポルノ」があると今なら言えます。

 つまり、障害者の「感動ポルノ」という問題の根底を解決したければ「お涙頂戴」のコンテンツが善しとされる風潮をどうにかすべきと言えます

 

「お涙頂戴」のコンテンツの例

◎被災地に対しての「がんばろう○○」

◎障害者が何か頑張っているドキュメンタリー

◎アフリカの貧困問題(しかも日本の貧困はほっておいて)

→正直アフリカの子供より日本の貧困を助ける方が先です

 

こういうコンテンツは「感動ポルノ」に繋がるので即刻見直すべきです。

とりあえず「24時間テレビ」の今後は、常見陽平さんが述べる以下のようにすれば

良いと思います

別に謝罪はしなくていい。同局の同番組関係者はこれまでの番組のあり方を総括し、敬虔な反省を持つとともに、自己批判を行うべきだろう。喝だ。大リニューアルが行われない限り、私は一生見ない。まあ、私が死ぬまでには、同番組は支持されず、終了していることを祈る。そして、「24時間テレビ」なんていうイベントがなくても、普通に障がいや貧困を乗り越えた愛に満ちた世界が実現することを祈る。

「愛は地球を救う」はどれくらい地球を救ったのか?感動ポルノはもうやめよ

 

(2374字)