老人が恵まれているというのは幻想ですね・・・
先日、ポジ熊氏のこの記事を読んだのですが
少子高齢化の原因として若者が貧しいので、恵まれている老人に負担してもらえという言論が良く見られます。が、ポジ熊氏の記事を読んでいるとそれが間違いであると思いましたので感想を書き連ねていきます。
お品書き
老人が貧困にならない方法はない
ポジ熊氏の記事より引用しますと、
衝撃的ですけど、筆者である藤田孝典氏はこのように申します。
慶應義塾大学の教授と考察した貧困対策においては、消費税を上げて増税分を社会保障に充てるはずが、そのほとんどを国債の返済に回してしまったために社会保障が脆弱となってしまったことを示唆しています。ここも必見の箇所です。
その後、「下流老人にならない方法はない」については、誰しもがそのような可能性を孕む社会になってしまっていると述べているのです。
引用部中に出てくる下流老人とは貧困生活を送る老人ということですが、下流老人にならない方法はないという恐ろしい現実が分かります。例え、現在スネ夫君みたいな家庭でも将来は下流老人になるということなので本当に恐ろしい。
そりゃ、消費を控えるのも当然であると無理は有りません。消費云々がと言っておりますが、老後の不安を解消しないと消費より小心に貯蓄に走るのは当然です。
世代間格差なんてない
つい先日、祖母(昭和10年代生まれ)が亡くなったのですが私の祖母の世代は高度経済成長期に差し掛かっていたので確かに恵まれている世代ではあります。
それらの世代でさえも、下流老人が続々発生して介護などが必要になっても安住の地が得られないという問題に直面しております。
↓ それらの現実を描いた本
ましてこれからの世代は、恵まれてない世代がドンドン老人になっていくので下流老人の割合は増える一方です。
若者世代の貧困が社会問題となっており、『高齢者は恵まれているので、そこから負担してもらえ』という意見がありますが、老人世代にもお金が無いのです。まして、若者世代と違い働けない人も多いので若者世代より深刻と言えます。
が、若者世代は子育てという大事な役目を担っていることを考えるともちろん軽視できません・・・
世代間対立している場合ではないですねと感じます。
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