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よくわかるプロ野球2軍~『プロ野球2軍の謎』by田口壮~

日本のトップクラスの人気スポーツであるプロ野球は1軍と2軍があり、普段報道やTV中継がされるのは1軍です。ですが、プロ野球選手である限り2軍と無縁の選手はいません。1軍と比べて、これまでその実態を知る機会は少なかった2軍の実態を知ることのできる新書が、『プロ野球・二軍の謎』という著書です。 

プロ野球・二軍の謎 (幻冬舎新書)

プロ野球・二軍の謎 (幻冬舎新書)

 

 

プロ野球監督は多くの著書を残しており、その点では田口監督が著書を出したと言ってもそれほど目新しいとは言えないでしょう。過去の監督の著書を紹介しておきます。

 こちらは、原辰徳さん。

原点―勝ち続ける組織作り

原点―勝ち続ける組織作り

 

 今年出版されたばかりの日本ハムの栗山監督の著書も。

栗山魂 (14歳の世渡り術)

栗山魂 (14歳の世渡り術)

 

 彼らの他にも数多く著書があり、全てを紹介すればそれだけで1つのblogが出来そうなくらいのボリュームがあります。しかし、彼ら監督には1つの共通点があります。いずれも1軍監督であるという点です。そんな中で、2軍の監督が著書を出したというだけでも注目に値するのが「プロ野球・2軍の謎」と言えるでしょう。

 

 

ここからは、本文中の言葉を引用して、いくつかの疑問に答えていきます。

 お品書き

 

1.二軍の目的とは?

 一軍レストランが大評判の人気店になるように、おいしい食材を育て、用意しておくのが仕事です p20

1軍では勝利≒売り上げが絶対ですが、2軍は勝利だけでは意味がないということが分かります。よく学生と社会人の違いで、社会人は過程でなく結果だけが評価されるということが言われますが、さしづめていえば1軍=社会人,2軍=学生という関係性と言えるでしょう。ちなみに、アメリカでいう2軍ポジションはマイナーリーグです。が、マイナーリーグは野球だけで生活できないほど給料が安く移動も過酷な長時間バス移動という地獄のような環境です。アメリカの場合は、這い上がる場としての印象が読んでいて強かったです。

 

2.体育会でさえ体育会系マインドは通用しない?

明らかに根性主義、理不尽指導の押しつけだけでは選手が動かない時代が来ています。p203

 私にとっての野球部と言えば所属しているだけで怖そうな集団かつ厳しそうな部活という印象ですが、そんな野球でさえ根性が通用しない時代とは時代は変わるものです。というと、一部の高齢世代が「ゆとり世代」などのステレオタイプ的な世代レッテルを貼っていきます。体罰とかが黙認から明確に禁止されつつあるのも、根性主義,理不尽指導が通用しなくなったのと無関係ではありません。

 

他にも有用な言葉や2軍の生態が知れる本ですので、興味を持った方は

プロ野球・二軍の謎 (幻冬舎新書)

プロ野球・二軍の謎 (幻冬舎新書)

 

 からどうぞよろしくお願いいたします。

(1397字)