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学園もので部活動ものが多い3つの理由を考える!

学園舞台での部活動ものって定番中の定番ですね…

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高校の部活動で全国3位になったことのある、笹史(@sasashi1992)です!

 

アニメや漫画といった創作物の舞台として、学校をメインとした学園ものは定番です。その中でも、いわゆる部活動ものは本当にメジャーな印象です。

 

私のブログでも、吹奏楽部舞台で人気記事の1つ「立華高校マーチングバンドへようこそ」感想~佐々木梓とトロンボーンと瀬崎未来の物語~

 

中学舞台でよさこい部を設立する、

「ハナヤマタ」8巻感想~蘭とわ子の関係はどうなる?~といった記事はまさに部活動ものの作品です。

 

昨今のリアル社会では「ブラック部活」とか言われ、悪評の対象と化している部活動ですが創作ものではなんのその。学園舞台作品で部活動ものが多い理由を3つ語っていきたいと思います!

 

 

お品書き

理由その1.実力の向上による成長要素を書きやすい

まず作り手側の事情としてはコレ。部活動は運動部にせよ文化部にせよ、競技や音楽なりの技量を向上させていくのが部の大きな目的ですね。部活動でもたまに技量とか関係ない!楽しければいい!という部は存在するものの、そういう所は良くも悪くも緩い。なので、学校で部活動強制加入させられる場合ですと、部活をする気のない幽霊部員(後は部活動に力を入れたくない顧問も?)のたまり場となりがちです。

 

この技量を向上という目的は、そのまま「成長」という要素に繋がってきます。ですので、創作物でストーリー系の作品であると一気に話が作りやすくなります。少年漫画の代表格であるジャンプの漫画ですと「友情・努力・勝利」の3大原則があるのは良く知られていますが、部活動ものは技量向上という成長過程で、3大原則のうち「努力」と「勝利」の2つを満たせるという美味しいジャンルであります。ただ逆に、日常系やギャグ系の場合は、技量向上とか考えてない緩い部活の方が舞台として向いていますね。

 

理由その2.濃い人間関係を描きやすい

 学校生活で最も濃い人間関係を築けていたのはクラスではなくて部活動だったという人も多いんじゃないでしょうか? なぜ部活動で、個人的には2つ理由が思いつきます。

 

ア.同じ目標を持った仲間が集うから

まず考えられる理由としては、クラスは機械的に割り振られたメンバーで構成されているのに対して、部活動は(建前は)同じ目標を持った仲間が集まる事は大きいです。自身の経験からも思うのですが、部活動は良くも悪くも人間関係のぶつかり合いや一致団結しやすい環境であるのは間違いないです。これがクラスですと、体育祭や文化祭と言った行事でも団結どころかモチベーションの違いによる対立が半ばネタにされるくらい頻繁ですからねぇ。

参考例:ちょっと男子!真面目にやってよ!!

 

 イ.固定メンバーで長期間活動するから

もう1つ考えられる理由としては、部活動は引退するまでの2年~3年の間同じ学年ならば、固定メンバーで活動という点でしょう。これがクラスですと1年でクラス替えの上、選択授業や文理によって同じクラスでも同じ授業すら受けずホームルームでしか会わないパターンというのはザラです。過ごす時間が長くなると、人間関係が濃くなるのは必然です。まあ、あまり熱心に活動してない部活ですとこの限りではありませんが。

 

理由その3.受け手・作り手の双方の多くが体験しているため

 理由をここまで2つほど取り上げてきましたが、結局のところ製作者サイドにとっても受信者サイドにとっても、最大の理由はこれなんじゃないかなと書いていて思います。

 

日本の創作物で学園物が多い理由として一般的には言われるのは、受け手・作り手ともに学校教育を大半が体験していて、共感しやすく作りやすいという点にあると。同じ学園物でも高校や中学よりも大学舞台の作品が少ないのは、大学に進学するのが5割くらいと普遍的な体験と言えないからでしょう。ついで言うと少年漫画を除き小学校舞台がすくないのは、小学生ですと登場人物に思慮深さを持たせにくいからかなと勝手に思います。

 

学園物の中でも、部活動というのは運動部や文化部,厳しさなどの違いはあれど、常に帰宅部でない限り多くの人が体験しているので共感されやすいのでしょう。創作物も売れないというシビアな商売になりますし、やはり多くの人に共感され方が良いと見もふたのないる理由のあるでしょうが…

 

終わりに:普遍的な体験は創作しやすい,共感されやすい

部活動に限らず学園ものはが国民の多くが体験という普遍的なものというのはすでに書いた通り。このような普遍的な体験を題材とするメリットとしては、創作しやすい共感しやすいと言う点でしょうか。

 

最近こそ、特殊なシチュエーションを題材にする創作物が漫画中心に増えてはいますが、この手の作品は長続きしにくいという欠点があります。結局長期連載で現代社会を舞台にする場合は、普遍的な体験は創作しやすい,共感されやすいという理由から、普遍的な体験を基にした作品となりがちであります。

 

という理由から、学園舞台の創作で部活動ものが多いことを考えてみました

 

とはいえ、最近では部活動に関して「ブラック部活動」等と風当たりが強くなっているのは間違いありません。持論はコチラ⇒中学教員が子どもの病気でも部活動に行かないといけないブラック!な件

 

そうなると創作ものからも部活動ものが廃れるor今のファンタジー物的なポジションに落ち着く可能性も否定できませんねぇ

 

ブラック部活動問題について語ってある本です!

ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う

ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う

 

 

 

(1869字)