
序論
前回の記事で、「子供」という概念について心境の変化があったことを語った。
https://note.com/sasashi0526/n/n53266d7f946a
今回の記事はその続きになるが、記事を読んでいない人向けに一応簡単に説明しよう。
私は元来子供が欲しいとは思わなかったのだが、とあるnoteの記事において「人が生存のために奮闘するのは子孫を残すため」であることに気づかされ、自身の現状(代り映えの無いブルシットジョブ,人間関係etc)も相まって
絶望し筆者自身の痕跡を残したいと思い「子孫」を意識し始めたのだ。
さて「子孫」を残すということを意識し始めた私であるがそのためには「大体の人は結婚して子供ができる」という過程を経ないといけない。「結婚」に意義を感じているわけではないが、婚外子は日本は0.9%というデータもある。具体的な数字は調査によって多少変わるだろうが、ともかく「子供」を作るには「結婚」というプロセスを経ていることになる、日本においては。デキ婚などという用語もある通り、子供がいる≒結婚するというのが日本においては一般的だ。なのでまずは「結婚」という定義を考える。
「結婚」は人口再生産のための制度
「結婚」は、
結婚は婚姻(こんいん)とも言われ[3][4][5]、配偶関係の締結を意味するとある[6][7]。社会の持続に必要不可欠である人口再生産を行う者らに、不貞行為への罰など夫婦関係への法的保護、寡婦や嫡出子の保護や子育て家庭への社会的利益や扶助を付与する為のみに設けられた制度であった
結婚-wikipedia
「結婚」というのは解説の通り元来「社会の持続に必要不可欠である人口再生産を行う者らに、不貞行為への罰など夫婦関係への法的保護、寡婦や嫡出子の保護や子育て家庭への社会的利益や扶助を付与する為のみに設けられた制度」である。
重要なのは結婚が「人口再生産を行う者」を対象にした制度である点だ。人口再生産というのは言うまでも無く女性が「出産」≒子供ができることである。そして当たり前だが人口再生産≒出産に至るには妊娠という過程を経ないといけない。次はこの点を考えたいと思う。
妊娠(にんしん、英語: Pregnancy)は、哺乳類における状態の一つであり、受精卵が子宮内膜の表面に着床して母体と機能的に結合し、胎盤から臍帯を介して栄養や酸素の供給を受けて成長し、やがては出産もしくは流産に至るまでの生理的経過を指す[13]。男女間での性行為、または不妊治療の生殖医療の利用などによって起こる。
またwikiの引用かと思うかもしれないが、一般的な定義の説明なので許してほしい。妊娠の過程については、生物学的な話に過ぎない。医学的な記事では無いので、詳しく知りたければ専門書やHPを当たって欲しい。
妊娠の過程よりも重要なのは太字部分、「男女間での性行為、または不妊治療の生殖医療の利用」によって妊娠は発生する点だ。次節ではその点に触れたい。
「子供ができる」ために必要なこと~性行為と生殖医療~
不妊治療について触れると生殖医療の1つである人工授精は1799年イギリスのジョン・ハンターが、体外受精は1978年ロバート・G・エドワーズが最初に成功させた。人工授精はともかく体外受精は随分最近であるが、ともかくヒトというより少なくとも哺乳類はほぼ種の誕生から全期間で男女(雄雌)間で「性行為(人以外は交尾)」によって再生産を行ってきたのだ。
大体の人間は結婚して子供ができる。自分のための人生から、子供のための人生へと頭が切り替わるのだ。
この2文に戻る。「妊娠」の定義でも述べたように「子供ができる」には「性行為」or「生殖医療」が必要である。それ以外の方法があればどなたかコメントなどで教えて欲しい(聖母マリアの処女受胎は神話だろうし)生殖医療も一般化したとはいえ歴史は浅い。厳密な調査はないので断定はできないだろうが、流石に過半数は「性行為」による自然妊娠だろう。
「性行為」は色々バリエーションがあるが、今回主題にしているのは人口再生産の話である。人口再生産≒妊娠・出産の「性行為」について子供向けのサイトで良い解説があったので引用したい。快楽やコミュニケーションという手段についての性行為はここでは触れない。
多くの動物はともかく(反例はあるが本筋から外れるので省略)として、人が「人口再生産」のためだけに性行為を行うわけではない。知っているよという方も多いが、少しお付き合いいただきたい。
例えば「恋愛」が進展すると多くの例で「性行為」が伴うことはご存じの方が多いだろうが、この場合の性行為は「人口再生産」を意図して行っているわけではないだろう。この場合の性行為は避妊している場合も多いだろうし、稀に意図せず「人口再生産」に繋がってしまった場合「デキ婚」という形で結婚する場合も多い。
主に男性の話になるが、恋愛でもなく人口再生産でもない性行為もある。風俗の1種「ソープランド」において、「自由恋愛」という建前で性行為を行うことはできる。「自由恋愛」はあくまで建前で恋愛感情があるわけではない(本当に恋愛感情を抱く男性はこの記事の範疇外の話である)。
筆者もこの類の性行為は経験済み(つまり狭義の意味で童貞ではない)だが、性行為時に避妊措置(性病防止の意味あいも大きいだろうが)が取られることから男性の「人口再生産」に繋がる性行為ではない。
説明不要と言っておいて、人が「人口再生産」のためだけに性行為を行うわけではない例を説明した。この場合は恋愛感情だったり、風俗店の場合は視覚・聴覚情報によって性欲が駆り立てられ性行為に至るのだろう。
「人口再生産」においても生殖医療を使わない限り、性行為は避けて通ることが出来ない。というと反例を指摘されそうなので、あらかじめ説明しておこう。
子供を育てるだけならば養子を取れば良いが、あくまで他人の遺伝子を持った子供である。
肉体・精神・金銭面全てにおいて苦しい、不妊治療がこれまで一般化しているのはやはり自らの遺伝子を引き継いだ子を持ちたいという人が多いだろう。
アセクシャルなどの理由で性行為を経ず最初から生殖医療をする例もあるが、不妊治療の前には何度か自然妊娠を目指して性行為をする場合の方が多いだろう。
他にも女性の場合精子バンクを使い選択的シングルマザーもそれなりにあり、男性の場合も卵子バンクを使い選択的シングルファザーを使う方法もあるが男性の場合人工子宮が出来るまでは妊娠・出産を代理する代理母が必要である。これも、人工授精や体外受精なので結局広義の生殖医療である。
やはり、「人口再生産」において自らの遺伝子を持った子孫を持つには、生殖医療という例外を除き性行為は避けて通ることが出来ない。
生殖医療の割合として、2021年には69,797人が生殖補助医療により誕生しており、これは全出生児(811,622人) の 8.6%に当たり、約11.6人に1人の割合というデータもある。これには人工授精は含まないが、それを加味しても80%以上は性行為による自然妊娠だろう。
不妊治療にしても最初はタイミング法という排卵日に合わせた性行為の指導で、(アセクシャル等の理由で性行為を望まない場合を除き)やはり理想は性行為による自然妊娠なのだ。
そして性行為以前に選択的シングルファザーや選択的シングルマザーを使わない限り、パートナーがいないと自らの遺伝子を持った子孫を残せないのだ。
そう、一部の例外(例外としては多い気もするが)を除けば「子孫を残すためには①パートナーを探して、②性行為をする」ことが必要なのだ。最も恋愛のパートナーがそのまま結婚に移行する場合も多い。それはそれで構わないのだが、こんな記事を読んでいる人の中にはそうではない人も多いだろう。冒頭でも述べたように私もその中の1人である。
...さて、ここまではある意味壮大な前置きである。
仕事でうんざりした帰った時も、子供を風呂に入れて一家団らんし、スヤスヤとした寝顔を見れば疲れも吹き飛ぶだろう。65歳で定年して社会的地位を喪失したときも、立派に成人して孫を育てている子供を見れば自分が積み上げたものの姿を理解することができるだろう。
子供を持つ意義はこれで十分だろう。「スヤスヤした寝顔」を見るためにも、孫の顔を見るためにも先立つものが必要だ。最後はそれについて語る。
子供を持つために先立つものは「パートナー」である
今回はあまり起伏のない説明ばかりであった。次回以降の前振りなので許して欲しい。
上のサブタイトルで言いたいことは終わりだが、今後の議論のために簡単に説明する。
もちろん現代社会では子供を持つ持たない以前に「お金」も一定必要だろう。だからこそ、私も含めた多くの人は乗りたくもない満員電車に乗り、馬の合わない同僚との人間関係に苦しみ、理不尽な上司や顧客に頭を下げブルシットジョブやシットジョブに勤しむのだ。長期的にお金の価値はインフレするという言説もあるが、本題に関係ないので触れない。
一番先立つものは...「パートナー」、それも生殖を前提とした異性のパートナー(LGBTの場合は同性の場合もある)である。子供というのは精子と卵子という配偶子が結合して受精卵となりそこから生まれていくので異性が原則だろう。婚活で女性の年齢が重要視されるのは生殖という観点からだろう。生殖を前提としている点で普通の友達や仲間とは一線を画すところだ。
では、次回以降の記事で生殖のためのパートナー探しとパートナーとの性行為について私見を述べたい。